朝陽を眺めるトビウオになる

たしかにいろんなことが、それに比べたらとても些細なことに思えて、どうでもよくなった。期待していた通りだった。それにしても多大なストレスだったようで、お昼を過ぎた頃からものすごい睡魔に襲われた。


人間は不思議。善悪は既に存在せず、対価として純粋な欲求を正当化する。純粋さは、善悪とは全く別物なのだ。みんな誰かの子ども、みんな誰かの家族、誰かのお父さんかもしれないし、お母さんかもしれない。生まれて、生きることを毎日選んでる。


会社にいたらいい人だろう、学校で会ったら友達になれたかもしれない、どこで会っても気持ち悪いだろう今にも人を殺しそうな顔のひと、みんな知らないところでいろんな思いを抱えて過ごしてる。おじさんも、お兄さんも、女の子も。何にも責められないし、誰も嫌いになれないし、感情論で押し通すには、あまりに明確すぎて、みんな宇宙の真ん中でぷかぷか浮かんでるみたいだった。手を洗いにいって、排水口がつまって石鹸がちっとも流れないところを見たとき、やっと現実に戻った気持ちがした。すごく生きてる感じがして、すごく死にたくないと思った。