2/3 メルヘンの真実

ぷつんとちょんぎられたような

 

皮膚感覚しかなかった。でも、存在はたしかに自分だったことだけは確かだった。ほとんど何も見えていなくて、酔っ払っていて匂いもしない。夢だったのかもしれないと思ったら夢じゃなくて、でも夢の続きを見てるみたいな気分だった。メルヘンの真実っていうのは、おとぎ話というのは、こういうことなのかもしれないと思った。

 

いくつになっても新しいことは起こって、きっと知らなくて済んだほうがいいこともあって、人生は折り返しなのに、まだまだいろんなことがあって、もっと普通がよかったと思うときもあるけど、振り返ればだいたいのことは面白くなる。だからたぶん、大丈夫だと思えるある種の諦めと、割り切った幸福がある。