海辺のカフカ

裏銀座を歩きながら読もうと思っていた海辺のカフカをうっかり読み終わってしまった。なんとなく裏銀座も歩き終えたような気分になる。目が覚めたら、新しい世界の一部になっている。

 

一世一代の大冒険なの、わたしには、これだけでもすごいことなんだよ、と言ったら、えーとえーとと慌てたあと、まあ、心配しても仕方ないのか、というので、心配しても仕方ないのではなく、理解しようとしてないだけだと思ったけど、生きて帰ればいいからまあいいやと思って、何も答えなかった。

 

素敵なことがあって、お洋服を買った、なんとなくのほわほわと、山へ向かう野生の心みたいなのがモコモコぶつかって、おおきな積乱雲みたいになっている。わたしにはできることとできないことがあって、生きることは、残りの人生は、できることとできないことの線引きを繰り返す日々みたいに感じる。

 

いつかいつか、はどんどん遠くなる。行きたいと思ったいまが、その場所の一番近くにいる。

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