32週

マタニティフォトを撮った。乗り気じゃなかったさとちゃんは、帰りには写真を2枚欲しいと言うので笑ってしまった。

 

変な服を着て、ぽんぽこの腹にリボンを巻いて、パルテノン神殿みたいなセットで写真を撮ってもらった。アホみたいだったけど、みんなやってるし、記念に撮れてよかった。お金を払っても過去には戻れないから、今日のわたしたちを写真に残したいと思えるのは幸せなことだ。そのときを、そのときは、残したいくらい幸せだったってことだ。

 

いつかこんなわたしのことを見て、よーちゃんは、笑ってくれるだろうか。よーちゃんが、お嫁さんもらって、赤ちゃんできたりして、そのときわたしみたいな気持ちになってくれるだろうか。

 

よーちゃんの時代には、もう写真とかないのかな。よーちゃんは、どんなふうに、大切な記憶を残していくんだろう。わたしが撮った写真とかビデオとか、よーちゃんは見ることできるかな。わたしのお母さんは、きっと、ずっとしょうご君のことを、こんな気持ちで待ってたんだろうな。でもお母さんは、厳しいし自分勝手だから、すこし違ってたのかな。おんなじかな。

 

おかーさんは、ほっこりしたのばっかり聴いてるので、いつもよーちゃんにも聴かせてあげたいです。歩いてるとき鼻歌歌っている、たぶんよーちゃんにしか聞こえないから気にせず歌う、あとすこしの時間くらい、よーちゃんにしか聞こえない歌があってもいいと思うし、わたしはよーちゃんが聴いてると思うから優しい音楽ばっかり歌ってあげたい。

 

変なドラマで人が死ぬのとか、うるさいテレビとか、叫んでる人の声とか、ぜんぶ、すごく嫌いになった。すこし神経がへんなのかもしれない。