1/21 冬の大三角

左上のすこし赤いのがペテルギウス

こっちがシリウスおおいぬ座

これがプロキオンこいぬ座

 

その左上の、ふたつ並んだのがふたご座の、ポルックスカストル。どっちかが不死身で、一緒にいたいってお願いして、お空に上げてもらう。

 

おとめ座のスピカは、春の空だから、いまは見えない。ずっと右下に見える大きな明るいのは何なのだろう。

 

何度も何度も見ておぼえる。目が見えるってすごいことだ。見えてない世界でいいと思っていたけど、やっぱり見えたほうがいい。でも、よく見えても見えなくても、星がチラチラ瞬くのは、おんなじなんだなと思った。

 

わたしが生きてることと、誰かが生きてることとは、何か関係があるんだろうか。寂しいことだ。みんな寂しいとか思うんだろうか。みんな居心地の悪さを持て余していたりするんだろうか。気持ちを分かってほしいとか、そばにいてほしいっていうのか、誰かの優しさを利用してることと同じなんじゃないか。どこまでも低頭に接してくれたその人の言葉や、ろくに見ることのできなかった表情や、笑った時の目尻のしわを思い出した。申し訳なくて、きっともう会わない気がして、でもやっぱり何度考えても、それは自分にとって良いことではないと思って、それ以上なにもないんだって、わかりきっていて、悲しかった。